特集 ここまでできる! 産婦人科外来での排尿障害診療
各論
6.尿道憩室,尿路生殖器瘻
野村 由紀子
1
,
嘉村 康邦
1
Y. Nomura
1
,
Y. Yoshimura
1
1昭和医科大学横浜市北部病院女性骨盤底センター
pp.149-155
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003732
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女性の尿道憩室および尿路生殖器瘻は,膀胱炎や尿漏れなど一般的な訴えを契機に婦人科外来を受診することがある。尿道憩室は尿道腺の感染や閉塞を契機に発生し,外尿道口周囲の軟らかい腫瘤や前腟壁の膨隆として触知されることが多い。圧迫により外尿道口から分泌物や排膿がみられれば憩室が強く疑われ,超音波検査により外尿道口付近にプローブを軽くあてることで尿道周囲の囊胞状病変として描出できる。MRIが診断確定に有用である。尿路生殖器瘻は子宮全摘術や分娩外傷に起因することが多く,持続的な尿漏れが特徴である。いずれも認知度が低いため診断遅延や見逃しが生じやすく,患者の生活の質(QOL)を著しく損なう。婦人科診療では,これらの疾患を念頭におき「疑う」姿勢が重要である。

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