手術手技
ロボット支援噴門側胃切除術におけるSingle Flap法再建
梅宮 亜弓
1
,
木下 敬弘
1
1国立がん研究センター東病院胃外科
キーワード:
食道胃接合部癌
,
噴門側胃切除
,
Single Flap法
Keyword:
食道胃接合部癌
,
噴門側胃切除
,
Single Flap法
pp.1711-1718
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004676
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近年,食道胃接合部癌が増加しており,それに伴い噴門側胃切除術を行う機会が増加している。噴門側胃切除における再建法はいまだ一定の見解が得られておらず,術後の機能温存や逆流防止の観点からさまざまな方法が模索されている1-3)。当院では2011年から腹腔鏡下Double Tract法を導入し,2014年からはロボット支援手術にも応用してきた。しかし,食道空腸吻合をベースとする同術式では,とくに肥満症例における高位吻合が困難であることが問題点であった。これに対処するため,2018年からは食道残胃吻合をベースにしたDouble Flap法を採用し,さらに2022年からはSingle Flap法を導入している。

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