特集 食道胃接合部癌の治療戦略と手術アプローチ
Ⅱ.各論 3)食道胃接合部癌に対する経縦隔アプローチによるリンパ節郭清
小西 博貴
1
,
藤原 斉
1
,
井上 博之
1
,
塩﨑 敦
1
1京都府立医科大学消化器外科
キーワード:
食道胃接合部癌
,
縦隔鏡
,
縦隔郭清
Keyword:
食道胃接合部癌
,
縦隔鏡
,
縦隔郭清
pp.1409-1416
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004590
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食道胃接合部癌に対する縦隔リンパ節郭清は,深達度や食道浸潤長により至適な郭清範囲が異なり,また食道切除長によって再建方法にも違いが出るため,手術アプローチの定型化が難しい。食道癌手術に準じた縦隔鏡下の頸部・裂孔アプローチを用いることにより1),仰臥位のままで縦隔の郭清範囲を任意に変更可能であり,症例ごとに郭清範囲に合わせた対応が容易となる。また食道亜全摘,胃管再建・頸部吻合とすることで,縦隔高位での吻合リスクを回避し,安定した手技の定型化が可能となる。経縦隔アプローチを用いた食道胃接合部癌に対する縦隔リンパ節郭清について述べる。

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