特集 消化器外科における周術期栄養療法
Ⅰ.総論 1)消化器外科栄養療法の現状と展望
新原 正大
1
,
比企 直樹
2
1国際医療福祉大学三田病院消化器センター,消化器外科/北里大学医学部上部消化管外科学
2北里大学医学部上部消化管外科学
キーワード:
低栄養診断
,
GLIM基準
,
ERAS
Keyword:
低栄養診断
,
GLIM基準
,
ERAS
pp.747-752
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004412
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消化器外科領域にとって周術期栄養治療の必要性が非常に大きいことは議論の余地がないことであろう。当然のことであるが,消化や吸収と深く関わる消化管や消化器臓器に対して手術を行うことになるので,手術後の栄養摂取や消化・吸収に大きな影響を与えるだけではなく,消化器疾患の状態によっては術前から嚥下障害や狭窄・通過障害などにより経口摂取に大きく影響を与え,栄養状態が不良である患者が少なくないことにも注意を要する。

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