特集 消化器・一般外科における手術教育の進化と手術手技の継承
Ⅱ 消化器・一般外科における手術手技の継承 2 胃 3 Active assistantを活用したロボット支援胃切除術─harmonic robotic surgery
大森 健
1
,
新野 直樹
2
,
中原 裕次郎
3
,
西川 宏和
3
,
宮田 博志
3
1大阪国際メディカル&サイエンスセンター 大阪警察病院消化器外科/大阪国際がんセンター消化器外科
2市立豊中病院消化器外科
3大阪国際メディカル&サイエンスセンター 大阪警察病院消化器外科
キーワード:
ロボット支援胃癌手術
,
ダビンチ
,
教育
Keyword:
ロボット支援胃癌手術
,
ダビンチ
,
教育
pp.543-550
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004362
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近年,腹腔鏡およびロボット支援による胃切除術は,胃癌治療における重要な手術手技の1つとして確立されている。腹腔鏡手術の導入により,従来の開腹手術と比較して出血量の減少,回復の促進,術後疼痛の軽減,入院期間の短縮など,多くの利点が報告されている。また,長期成績も開腹手術と同等の結果が得られている。しかし,腹腔鏡手術には可動域の制限や器具の操作性の問題があり,長い器具による手振れの増幅や不安定な体位が手術時間の延長や手技の難度を高める要因となっている。さらに,術中の膵損傷による吻合部漏出や膵液瘻などの合併症発生率も問題視されている。

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