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特集 専門医必携 新外科手術書―新しい手術手技のエッセンス
II. 胃
7.定型的ロボット胃癌手術
Standardization of robotic gastrectomy for gastric cancer
大森 健
1
,
原 尚志
1
,
新野 直樹
1
T. Omori
1
,
H. Hara
1
,
N. Shinno
1
1大阪国際がんセンター消化器外科胃外科
キーワード:
胃癌
,
ロボット手術
,
ダビンチ
Keyword:
胃癌
,
ロボット手術
,
ダビンチ
pp.458-463
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_458
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腹腔鏡下胃切除術は開腹手術と比べ,出血量の減少,術後創部痛の軽減,術後在院日数の短縮など低侵襲であることを示す成績が報告され,また早期胃癌に対しては長期予後の同等性が示されたことから,早期胃癌に対する標準術式として広く普及している.進行胃癌に対しては,日本,中国,韓国で多施設ランダム化比較試験が行われており,腹腔鏡下胃切除術の開腹術と比べた非劣性が示されつつあるが,日本の臨床試験の結果がまたれる.しかしながら,腹腔鏡下手術の限界として,ポートで固定されることによる動作制限,手振れの増幅効果により細やかな操作に熟練を要すること,ストレート鉗子による膵上縁郭清などで膵損傷をきたす可能性があることなどがあげられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021