特集 消化器・一般外科における手術教育の進化と手術手技の継承
Ⅱ 消化器・一般外科における手術手技の継承 2 胃 2 腹腔鏡下胃切除術
李 基成
1
,
布部 創也
1
1がん研究会 有明病院消化器センター胃外科
キーワード:
腹腔鏡下胃切除
,
低侵襲手術
,
腹腔鏡下幽門側胃切除
Keyword:
腹腔鏡下胃切除
,
低侵襲手術
,
腹腔鏡下幽門側胃切除
pp.535-542
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004361
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わが国における胃癌に対する腹腔鏡手術は,1991年に初めて施行されて以来1),30年以上の発展を遂げてきた。当初,腹腔鏡手術は早期胃癌に対する治療法として受け入れられていたが2),技術の進歩およびエビデンスの蓄積により,現在では局所進行胃癌に対しても適応されるようになった3)。今日では,腹腔鏡下幽門側胃切除(laparoscopic distal gastrectomy;LDG)は,標準治療の1つとして確立され,低侵襲手術の適応範囲は着実に拡大している。さらに,2018年には胃癌に対するロボット支援胃切除術が保険収載され,低侵襲手術の普及はさらに加速していくことが期待される。

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