特集 巨大後腹膜腫瘍に対する治療戦略と手術
6.大血管浸潤を伴う後腹膜腫瘍に対する手術
横山 幸浩
1
,
砂川 真輝
2
,
栗本 景介
3
,
江畑 智希
4
1名古屋大学消化器・腫瘍外科/同 外科周術期管理学寄附講座/同 希少がんセンター
2名古屋大学消化器・腫瘍外科/同 外科周術期管理学寄附講座
3名古屋大学消化器・腫瘍外科/同 希少がんセンター
4名古屋大学消化器・腫瘍外科
キーワード:
後腹膜肉腫
,
血管合併切除
,
グラフト再建
Keyword:
後腹膜肉腫
,
血管合併切除
,
グラフト再建
pp.323-330
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004309
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一般的に後腹膜とは,体幹において腹膜の外側(とくに後側)のことを指す。胃や腸のほとんどは腹膜に包まれて腹腔内に存在するが,それ以外の腎臓・尿管・膀胱といった尿路や,大動脈・大静脈といった大血管,さらに副腎,膵臓と十二指腸の一部は,腹膜の外側である背中側に位置し,後腹膜臓器として扱われる。そして後腹膜腫瘍とは,これらの臓器を取り囲む後腹膜腔から発生する腫瘍になり,臓器由来の腫瘍とは区別される。

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