特集 巨大後腹膜腫瘍に対する治療戦略と手術
4.後腹膜腫瘍に対する外科治療戦略 3)泌尿器科医の立場から
河原 貴史
1
1筑波大学医学医療系腎泌尿器外科
キーワード:
後腹膜腫瘍
,
泌尿器科
,
手術
Keyword:
後腹膜腫瘍
,
泌尿器科
,
手術
pp.307-313
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004307
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泌尿器科医として後腹膜および骨盤部に発生した後腹膜腫瘍に対して関わることが多い。後腹膜に生じる腫瘍として,良性腫瘍では脂肪腫,神経鞘腫,パラガングリオーマなどがあり,悪性腫瘍では脂肪肉腫,平滑筋肉腫,後腹膜原発胚細胞腫瘍などがある。後腹膜腫瘍の特徴として初期段階では無症状であることが多く,腫瘍サイズが大きくなって初めて症状が出現し発見されることが多い。初発症状としては腫瘍が周囲の臓器を圧迫することで多彩な症状を引き起こし,後腹膜腫瘍に特異的な症状はない。後腹膜腫瘍の発見契機としては無症状で画像診断を行った際に偶然みつかることもあるが圧迫症状を契機に発見されることもある。

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