特集 知っておきたいMRI画像診断のコツ
泌尿器 腎/副腎/後腹膜
本田 有紀子
1
,
中村 優子
,
飯田 慎
,
粟井 和夫
1広島大学 大学院医歯薬保健学研究科放射線診断学
キーワード:
画像強調
,
MRI
,
脂肪肉腫
,
腎細胞癌
,
腎臓腫瘍
,
腎疾患-嚢胞性
,
副腎腫瘍
,
後腹膜腫瘍
,
血管筋脂肪腫
,
縦緩和時間
,
腹部CT
,
横緩和時間
Keyword:
Adrenal Gland Neoplasms
,
Carcinoma, Renal Cell
,
Kidney Neoplasms
,
Image Enhancement
,
Liposarcoma
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Retroperitoneal Neoplasms
,
Angiomyolipoma
,
Kidney Diseases, Cystic
pp.173-183
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018192377
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<チェックポイント>
●乳頭状腎細胞癌、脂肪の少ない血管筋脂肪腫(fat poor AML)はT2強調像で低信号を呈し、特徴的な所見とされる。また、T2強調像は偽被膜の評価にも適しており、腎腫瘍の画像診断では重要である。
●造影MRIはコントラスト分解能が高いため、嚢胞性腎腫瘤の内部構造をBosniak分類に基づき詳細に評価可能である。
●細胞質内に脂質を有する副腎腺腫は、T1強調像in-phaseからopposed-phaseにかけての信号低下を確認することで診断できる。
●後腹膜領域で、腫瘍の組織型診断は難しいことが多いが、MRIで脂肪、線維性組織、粘液成分を示唆する信号から、組織型推定につながる場合がある。
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