特集 巨大後腹膜腫瘍に対する治療戦略と手術
4.後腹膜腫瘍に対する外科治療戦略 2)消化器外科医(とくに大腸外科医)の立場から
皆川 のぞみ
1
,
前田 好章
1
,
岡田 尚樹
1
,
原田 拓弥
1
,
竹元 小乃美
1
1北海道がんセンター消化器外科
キーワード:
後腹膜腫瘍
,
腸切除
Keyword:
後腹膜腫瘍
,
腸切除
pp.299-306
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004306
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後腹膜腫瘍は一般的に消化器症状に乏しいため,検診等で偶発的に発見されることが多く,腹部膨満などの症状が出現したときにはすでに巨大化しており複数の臓器合併切除が必要となることが多い。後腹膜腫瘍は10万人に0.5~1人程度とまれな疾患であるが,発生母地により多彩な組織像を呈し,悪性軟部肉腫(脂肪肉腫,平滑筋肉腫など)から良性腫瘍(神経鞘腫,傍神経節種など)まで存在するため,治療方針を定型化することは困難な現状がある。

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