手術手技
胸腔鏡下食道切除術における術野展開用「紙ヒコーキ型ガーゼ」の作成と有用性
好田 匡志
1
,
加藤 寛章
1
,
寺田 長央
1
,
山田 淳史
1
,
白石 治
1
,
安田 卓司
1
1近畿大学医学部外科学教室上部消化管部門
キーワード:
胸腔鏡下食道切除術
,
紙ヒコーキ型ガーゼ
Keyword:
胸腔鏡下食道切除術
,
紙ヒコーキ型ガーゼ
pp.1793-1798
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004111
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食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術において,助手による術野展開,カウンタートラクションのための組織圧排,左上縦郭郭清時の気管転がし操作などは,内視鏡外科手術用鉗子でガーゼを把持し行われることが一般的である。当科でも助手の展開用ガーゼとして内視鏡外科手術用ガーゼを使用しているが,胸腔内でガーゼを適切なサイズにまとめるのが煩雑であったり,ガーゼがかさばり術野の妨げとなったりすることを経験する(図1a)。さらに意図せず鉗子の把持が緩み,ガーゼがずれることで鉗子先端が直接重要臓器に当たり,組織を損傷するリスクもある(図1b)。そこで,それらを解決すべく,当科では助手の術野展開,組織圧排用として形状の工夫を加えたガーゼを「紙ヒコーキ型ガーゼ」と呼称し使用している。
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