特集 ロボット支援結腸癌手術の現在地
Ⅱ.各論 2)ロボット支援横行結腸癌手術のコツと工夫
植村 守
1
,
江口 英利
1
,
土岐 祐一郎
1
1大阪大学消化器外科
キーワード:
ロボット支援手術
,
横行結腸癌
,
体腔内吻合
Keyword:
ロボット支援手術
,
横行結腸癌
,
体腔内吻合
pp.1615-1627
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004067
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結腸癌に対するロボット支援手術が2022年4月に保険収載され,全国の医療機関においてロボット支援結腸癌手術が急送に普及しつつある。わが国においても国内の先進施設における右側結腸癌のロボット支援手術の安全性と有効性が報告され1),今後さらなるエビデンスの蓄積が期待される。横行結腸癌手術では,膵臓,十二指腸など周囲重要組織を含めた解剖理解とそれに基づく精緻な手術操作を要することや,中結腸動静脈周囲の操作を伴うことなどから一般に難度が高くなる。血管のバリエーションの多さにも注意が必要である。とくに静脈走行のパターンは多岐にわたるため2),可能であれば術前に血管走行を3D構築して立体的なイメージをもっておくことも,安全な手術施行の一助となる。
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