手術手技
食道胃接合部癌に対する逆流防止機構を付加した胸腔内食道胃管吻合(IntraThoracic Side-overlap EsophagoGastrostomy;ITS-EG)
庄司 佳晃
1
,
小柳 和夫
1
1東海大学消化器外科
キーワード:
食道胃接合部癌
,
胸腔内吻合
,
ロボット支援手術
Keyword:
食道胃接合部癌
,
胸腔内吻合
,
ロボット支援手術
pp.1423-1428
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004001
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
日本食道学会・日本胃癌学会合同作業部会による前向き試験の結果,切除例における各リンパ節転移率から,食道胃接合部癌に対する食道浸潤長別での至適リンパ節郭清範囲および手術アプローチ法が提案された1)。食道浸潤長が4 cmを超える場合には経右胸腔アプローチ,2 cm以内の場合には経食道裂孔アプローチがそれぞれ推奨されているが,食道浸潤長が2.1~4 cmの症例に対する手術アプローチは各施設や術者の裁量に任されており,至適な消化管再建方法に関しても一定の見解が得られていない。また,経右胸腔アプローチ・経食道裂孔アプローチともに縫合不全の発症率が高いことが知られており2),術後狭窄や胃食道逆流などの長期合併症も問題になることから3),より安全かつ術後QOL(quality of life)の高い吻合方法の開発が求められている。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.