手術症例報告
横隔膜・心膜浸潤を伴う肝悪性腫瘍に対しゴアテックスⓇパッチにて横隔膜・心膜再建を施行した3症例の検討
松根 佑典
1
,
青木 武士
1
,
草野 智一
1
,
田代 良彦
1
,
柴田 英貴
1
,
冨岡 幸大
1
,
青木 淳
2
1昭和大学医学部外科学講座消化器・一般外科学部門
2昭和大学医学部外科学講座心臓血管外科学部門
キーワード:
肝腫瘍
,
ゴアテックスⓇパッチ
,
合併手術
Keyword:
肝腫瘍
,
ゴアテックスⓇパッチ
,
合併手術
pp.1141-1146
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003948
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ゴアテックスⓇパッチは,PTFE(polytetrafluoroethylene)からなる人工被覆材で,その素材の生態適合性と安定性から,硬膜・大動脈など,外科手術において長年にわたり広く使用されてきた1)。また,横隔膜ヘルニアに伴う巨大裂孔,悪正中皮腫に対する胸膜肺全摘術など,横隔膜合併切除を要す際の修復素材としても有用とされる2, 3)。しかし,横隔膜に加え心膜への浸潤を伴う肝悪性腫瘍に対し,ゴアテックスⓇパッチでの再建を行った報告はみられない。
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