特集 必携 消化器・一般外科医のための外科解剖アトラス
Ⅱ 肝胆膵 3 左肝切除に必要な局所解剖
戸島 剛男
1
,
伊藤 心二
1
,
吉住 朋晴
1
1九州大学消化器・総合外科
キーワード:
左肝切除
,
肝授動
,
肝門部解剖
Keyword:
左肝切除
,
肝授動
,
肝門部解剖
pp.475-485
発行日 2024年3月31日
Published Date 2024/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003803
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左肝切除は,肝授動・肝門処理・肝離断から成り,肝臓外科の基本手技を含む定型術式である。適応とされる肝機能・肝容積については誌面の都合上,割愛するが,術前の画像診断にて脈管の走行や分岐(解剖学的な破格の有無),腫瘍との位置関係を十分に把握することが重要である。近年,ワークステーションを用いて三次元画像を再構築することが非常に簡便になっており,肝静脈・門脈・肝動脈・胆管・腫瘍などの走行・位置情報を詳細に得られるため,これらの所見と術中所見を照らし合わせながら自分の頭のなかで再構築することが執刀者には要求される。
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