特集 内視鏡下消化管手術における手術デバイスの使い方─腹腔鏡・胸腔鏡手術からロボット支援手術まで
Ⅱ.再建デバイスの適切な選択とその上手な使い方 3)腹腔鏡下胃癌手術
稲木 紀幸
1
1金沢大学消化管外科
キーワード:
腹腔鏡下胃癌手術
,
リニアステープラー
,
barbed suture
Keyword:
腹腔鏡下胃癌手術
,
リニアステープラー
,
barbed suture
pp.1761-1767
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003589
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腹腔鏡下胃癌手術を含む消化器癌手術では,手術シーンとして「郭清」と「再建」に大きくフェーズを分けることができる。「郭清」は主に癌の根治性に関わるフェーズであり,「再建」は胃癌術後であれば経口摂取という食生活の質に大きく関わる重要なフェーズと考えられる。また,縫合不全という合併症は入院期間を延長させ,患者のみならず,外科医の心的負担を大きくするため,「再建」をより安全に確実に行うことは胃癌手術における「郭清」に引き続く後半戦として非常に重要な手技である。
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