私の工夫
腹腔鏡下胃切除術における十二指腸断端埋没法の工夫—断端中央からbarbed sutureを用いての埋没法
矢後 彰一
1
,
春田 周宇介
1
,
大倉 遊
1
,
上野 正紀
1
Akikazu YAGO
1
1虎の門病院消化器外科(上部消化管)
キーワード:
腹腔鏡下胃切除
,
十二指腸断端埋没
,
barbed suture
Keyword:
腹腔鏡下胃切除
,
十二指腸断端埋没
,
barbed suture
pp.1132-1133
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213840
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- 文献概要
はじめに
胃切除術後のRoux-Y再建やB-Ⅱ再建において,十二指腸断端はステープラーで閉鎖していることが多いが,ときに縫合不全を経験することがある.この部位の縫合不全は重篤な結果を招く合併症であり,治療に難渋することもあり,いかに予防するかが重要である.
開腹手術の場合,多くの外科医は断端を埋没させることで対応してきたが,腹腔鏡下手術においては,その操作に時間を要することが難点であると思われる.
われわれは吸収型barbed sutureを用いることで,安全かつ簡便な埋没法を実践しており,手術において過度な負担を強いることなく,良好な結果を得られているので,その手技を紹介する.
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