カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・41
肝・胆・膵・脾
腹腔鏡下肝部分,肝外側区域切除術
橋爪 誠
1
,
島田 光生
1
,
竹中 賢二
1
,
矢永 勝彦
1
,
調 憲
1
,
田上 和夫
1
,
池田 泰治
1
,
梶山 潔
1
,
祇園 智信
1
,
長谷川 博文
1
,
杉町 圭蔵
1
Makoto HASHIZUME
1
1九州大学医学部第2外科
pp.521-526
発行日 1998年5月20日
Published Date 1998/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903166
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
今日の内視鏡下手術の発展とその普及は目覚ましく,管腔臓器および実質臓器を含むすべての臓器において普及してきた.
一方,肝臓外科においては画像診断学の発達や超音波メスなどの医療機器の開発,術後管理の向上により術後の合併症が低下し,遠隔成績も著明に向上してきた1).しかし,たとえ早期に肝癌が発見されても,肝硬変に伴う高度肝機能障害のために手術不能となることも稀ではない.そこで,侵襲の少ない内視鏡下手術は,慢性肝障害を基礎疾患にもつ肝癌症例に対しては非常によい適応と考える2〜6).
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.