手術症例報告
食道癌術後の食道胃吻合部縫合不全より発症した難治性皮膚瘻孔に対し2度の大胸筋弁被覆で治癒した1例
中川 将視
1
,
森 直樹
1
,
藤崎 正寛
1
,
日野 東洋
1
,
清川 兼輔
2
,
赤木 由人
1
1久留米大学医学部外科学講座
2久留米大学医学部形成外科・顎顔面外科学講座
キーワード:
食道癌術後縫合不全
,
難治性皮膚瘻
,
筋皮弁
Keyword:
食道癌術後縫合不全
,
難治性皮膚瘻
,
筋皮弁
pp.501-506
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003244
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食道癌術後の縫合不全は,肺炎に次いで多い術後合併症である。適切なドレナージが行われない場合には,縦隔炎などの重篤な感染を引き起こすことがある。胸壁前胃管再建後の縫合不全時には経皮的にアプローチが容易である。しかし,保存的加療で改善しない難治性食道皮膚瘻の場合には外科的処置が必要となる。瘻孔閉鎖の際に感染や癒着により,腸管吻合の縫い代が十分確保ができないこともある。
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