手術手技
Preemptive retropancreatic approachを用いたロボット支援腹腔鏡下噴門側胃切除術における脾動脈幹近位リンパ節郭清手技
海老原 裕磨
1
,
倉島 庸
1
,
村上 壮一
1
,
七戸 俊明
1
,
平野 聡
1
1北海道大学大学院医学院・医学研究院消化器外科学教室Ⅱ
キーワード:
ロボット支援腹腔鏡下胃切除術
,
噴門側胃切除
,
リンパ節郭清
Keyword:
ロボット支援腹腔鏡下胃切除術
,
噴門側胃切除
,
リンパ節郭清
pp.489-493
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003242
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
早期上部胃癌は,D1+リンパ節(lymph node;LN)郭清を伴う噴門側胃切除術(proximal gastrectomy;PG)の良い適応となる。PGにてD1+LN郭清を行う場合,脾動脈幹近位部に沿った膵上縁LN(No.11p LN)の郭清が必須となる。しかし,No.11p LNのリンパ節郭清を行う際には,脾動脈幹からの剥離操作が必要となり,術野展開のために膵臓の圧排(膵ころがし)が必要となる。とくにロボット支援腹腔鏡下噴門側胃切除術(robotic PG;RPG)では,触覚の欠如から膵圧排による重大な膵関連術後合併症を引き起こす可能性がある。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.