手術手技
正中弓状靱帯圧迫症候群(MALS)症例に対する膵頭部腫瘍切除時の当科における血管吻合ストラテジー
與那嶺 直人
1
,
永生 高広
1
,
中沢 祥子
1
,
岩崎 寿光
1
,
上野 秀樹
1
,
岸 庸二
1
1防衛医科大学校外科学講座
キーワード:
膵頭十二指腸切除
,
動脈再建
,
MALS
Keyword:
膵頭十二指腸切除
,
動脈再建
,
MALS
pp.1311-1317
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002893
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正中弓状靱帯圧迫症候群(median arcuate ligament syndrome;MALS)は正中弓状靱帯が腹腔動脈(celiac artery;CA)を圧迫することで血流異常を生じる病態である1)。MALSの症例では,肝血流を上腸間膜動脈(superior mesenteric artery;SMA)からの膵頭部アーケードに依存していることが多い。膵頭十二指腸切除術ではこのアーケードを切除するため,MALS合併症例では血流保持のために血行再建を要することがある。同症例における当科での血行再建のストラテジーについて報告する。
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