手術手技
食道癌手術における頸部食道胃管吻合の縫合不全回避のための工夫
角谷 慎一
1
,
辻 敏克
1
,
林 憲吾
1
,
伴登 宏行
1
1石川県立中央病院消化器外科
キーワード:
食道癌
,
再建
,
頸部食道胃管吻合
Keyword:
食道癌
,
再建
,
頸部食道胃管吻合
pp.1319-1322
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002894
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食道癌根治手術は消化器外科領域において最も侵襲の高い術式の1つであり,術後の縫合不全は在院期間の延長やQOL(quality of life)低下につながる重大な合併症である。2011年のNCD(National Clinical Database)における日本国内の713施設・5,354例の食道癌手術を対象とした報告では,全合併症発生率は41.9%であり,縫合不全(13.2%)は肺炎(15.4%)に次いで2番目に多いとされている1)。縫合不全を回避するためには,血流・再建臓器・再建経路・吻合部位・吻合法など多くの要素があり,各施設においてさまざまな工夫がなされている2-4)。
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