増大号特集 肝臓外科におけるスタンダード肝切除
Ⅱ.各論 3)肝外側区域切除
雨宮 秀武
1
,
齊藤 亮
1
,
細村 直弘
1
,
川井田 博充
1
,
河野 寛
1
,
市川 大輔
1
1山梨大学第一外科
キーワード:
外側区域切除
,
左肝静脈
Keyword:
外側区域切除
,
左肝静脈
pp.1185-1190
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002877
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原発性肝癌取扱い規約で,肝外側区域は肝鎌状間膜より左側の区域と定義され,segment 2(左肝静脈主幹より背側の領域)とsegment 3(左肝静脈主幹より腹側の領域)からなる1)。肝外側区域切除は1区域切除に分類される系統的肝切除であり,肝切除の基本的な手技である肝の脱転操作,Glisson系脈管の処理,左肝静脈処理を含む術式である。また,肝離断面に主要な肝静脈の露出が少なく,短肝静脈の処理が必要なく,中難度な術式と考えられる。しかし,腎機能低下,ヨードアレルギーなどの制約がないかぎり,3D-CTによる立体イメージを構築し,シミュレーションを行ってから,手術に臨むべきである。
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