特集 炎症性腸疾患の治療戦略と手術
Ⅲ.クローン病 4)クローン病に対する腹腔鏡(補助下)手術
渡辺 和宏
1
,
大沼 忍
1
,
神山 篤史
1
,
唐澤 秀明
1
,
亀井 尚
1
,
海野 倫明
1
1東北大学大学院消化器外科学
キーワード:
クローン病
,
腹腔鏡手術
Keyword:
クローン病
,
腹腔鏡手術
pp.1079-1083
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002842
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クローン病(Crohn’s disease;CD)は腸管狭窄,瘻孔形成,膿瘍形成など,多様な病型を示し施行される術式もさまざまである。また,炎症が高度な症例や複数回の手術症例では腹腔内に強固な癒着を認めることもある。そのため,CDに対する腹腔鏡(補助)手術は大腸癌ほど標準的な手術アプローチにはなっておらず,エビデンスも限られているのが現状である。しかしながら,良好な整容性,術後回復の促進,術後の腹腔内癒着の低減などの腹腔鏡手術の利点は,社会活動性が高く身体イメージ意識の高い若年層に好発するクローン病にとっては大きなメリットになり得る。
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