特集 高難度肝胆膵外科手術アトラス2022
Ⅱ 各論 C 膵臓 3 腹腔鏡下膵頭十二指腸切除
仲田 興平
1
,
阿部 俊也
1
,
井手野 昇
1
,
池永 直樹
1
,
中村 雅史
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
キーワード:
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除
,
低侵襲手術
,
膵頭部領域腫瘍
Keyword:
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除
,
低侵襲手術
,
膵頭部領域腫瘍
pp.615-622
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002723
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腹腔鏡下膵頭十二指腸切除(laparoscopic pancreatoduodenectomy;LPD)は腹腔鏡手術のなかでも難度が高い手術の1つである。本術式の導入にあたっては施設基準を確認し,安全に施行することを第一に考える必要がある。現在,LPDは良性から膵癌を含む悪性腫瘍まで適応となっているが,随伴性膵炎を伴う膵癌症例や肥満症例は難度が高く,十分に手技が成熟したのちに行うべきである。また,術中脈管を触知することができないため,開腹術以上に解剖を認識しておく必要がある1-3)。
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