手術手技
体腔鏡下食道癌手術・胸骨後経路胃管再建における胃管内減圧および栄養チューブ留置の工夫
大山 隆史
1
,
島田 理子
1
,
平野 佑樹
1
,
藤村 知賢
2
,
夏 錦言
2
,
板野 理
1
1国際医療福祉大学成田病院消化器外科
2川崎市立井田病院外科
キーワード:
胃管内減圧
,
経腸栄養
,
食道癌術後縫合不全
Keyword:
胃管内減圧
,
経腸栄養
,
食道癌術後縫合不全
pp.207-211
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002622
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わが国における食道癌に対する外科的治療は,従来の開胸手術から胸腔鏡手術や縦隔鏡手術,ロボット支援手術まで選択肢が多岐にわたるのが現状である。とくに胸部食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術は,手術手技の向上やデバイスの進歩に伴い急速に普及しつつあり1),現行のガイドラインにおいても弱く推奨されている2)。胸腔鏡下食道切除術後の在院日数は開胸手術に比べ有意に短縮化されるが3),2011年のNCD(National Clinical Database)に登録された食道切除再建症例の解析では,全合併症率が胸腔鏡下食道切除術群で有意に高率であったことが報告されている4)。そこで,われわれは術後在院期間の著しい延長をもたらす可能性がある吻合部縫合不全に着目し,その防止・軽減化を目的として,より非侵襲的な再建臓器内の減圧と栄養チューブ留置法を開発し検討した。
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