特集 上部消化管手術におけるトラブルシューティング─困難症例・偶発症への対策
食道癌術後の胸骨後胃管癌に対する仰臥位胸腔鏡アプローチ(TRGR-S)
堀江 和正
1
,
押切 太郎
1
,
瀧口 豪介
1
,
中村 哲
1
,
掛地 吉弘
1
1神戸大学大学院医学研究科外科学講座食道胃腸外科学分野
キーワード:
胃管癌
,
胸骨後経路
,
仰臥位胸腔鏡
Keyword:
胃管癌
,
胸骨後経路
,
仰臥位胸腔鏡
pp.1153-1159
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002293
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近年,内視鏡診断・治療の発展,手術技術の向上,栄養療法の進歩など,食道癌を取り巻く医療技術は目覚ましい進歩を遂げている1-3)。その結果,食道癌患者の予後は改善し,術後長期生存例が増加しているが,それに伴い再建胃管に癌(胃管癌)が発生する症例に遭遇する機会も増えている4)。胃管癌に対する手術は侵襲が大きいため,手術が必要になる前に発見することが重要であるが,手術を要する症例にはより低侵襲な術式が求められる。
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