特集 消化器外科 ロボット支援手術の導入と手術教育
ロボット支援手術施設導入のポイント─プロクターの立場から
柴崎 晋
1
,
田中 毅
2
,
稲葉 一樹
3
,
宇山 一朗
4
,
須田 康一
5
1藤田医科大学総合消化器外科
2藤田医科大学先端外科治療開発共同研究講座
3藤田医科大学先端ロボット内視鏡手術学講座
4藤田医科大学先端ロボット内視鏡手術学講座/同 先端外科治療開発共同研究講座
5藤田医科大学総合消化器外科/同 高度情報医療外科学共同研究講座
キーワード:
ロボット支援手術
,
ロボット支援手術認定プロクター制度
,
日本内視鏡外科学会
Keyword:
ロボット支援手術
,
ロボット支援手術認定プロクター制度
,
日本内視鏡外科学会
pp.1-8
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002571
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従来の内視鏡外科手術の欠点を克服すべく,内視鏡手術支援ロボットDVSS(da Vinci Surgical System)(Intuitive Surgical)が開発された。2018年度4月の診療報酬改定により,従来の内視鏡外科手術と同じ診療報酬点数ではあるものの,消化器外科領域では胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術,腹腔鏡下胃悪性腫瘍手術(幽門側胃切除・噴門側胃切除・胃全摘),腹腔鏡下直腸切除・切断術の5術式が新たに保険収載された。さらに,2020年4月の改定では縦隔鏡下食道悪性腫瘍手術,腹腔鏡下膵体尾切除術,腹腔鏡下膵頭部腫瘍切除術の3術式も新たに追加された。それに伴い消化器外科領域におけるロボット支援手術は施行件数が急激に増加してきており(図1),2019年は食道癌,胃癌,直腸癌に対する内視鏡外科手術のそれぞれ約10分の1を占めていた1,2)。
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