特集 上部消化管手術におけるトラブルシューティング─困難症例・偶発症への対策
胃癌手術における術中膵実質損傷に対する術中・術後の対処
佐川 弘之
1
,
伊藤 直
1
,
大久保 友貴
1
,
田中 達也
1
,
小川 了
1
,
瀧口 修司
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科学
キーワード:
胃癌手術
,
膵液漏
,
対処法
Keyword:
胃癌手術
,
膵液漏
,
対処法
pp.1181-1187
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002297
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胃癌領域における腹腔鏡手術は,1991年にわが国で開発,導入された。以降,段階的に手術件数は増加し,国内外で広く施行されるようになった。腹腔鏡手術がもたらす低侵襲性,拡大視効果によるより緻密な手術手技を基盤に,腹腔鏡手術における技術,エネルギーデバイスや自動縫合器を含めた器械が進歩してきた。加えて各施設において腹腔鏡下胃切除術の定形化が進められた結果,早期癌に限らず進行癌に対しても腹腔鏡手術を導入する施設が段階的に増えてきている。
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