増刊号 Stepごとに要点解説 標準術式アトラス最新版—特別付録Web動画
2.胃・十二指腸
食道胃接合部癌に対する腹腔鏡下胃全摘術
伊藤 直
1
,
小川 了
1
,
澤井 美里
1
,
上野 修平
1
,
早川 俊輔
1
,
大久保 友貴
1
,
佐川 弘之
1
,
田中 達也
1
,
髙橋 広城
1
,
松尾 洋一
1
,
瀧口 修司
1
Sunao ITO
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科学
キーワード:
食道横隔靱帯
,
心臓下包
,
横隔膜右脚
Keyword:
食道横隔靱帯
,
心臓下包
,
横隔膜右脚
pp.34-38
発行日 2021年10月22日
Published Date 2021/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213486
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Step1 ポート配置と肝外側区域の授動
体位は開脚位とする.術者は患者右側,助手は患者左側に立ち,5ポートを逆台形に挿入して手術を行う.幽門下リンパ節郭清を行うときのみ,術者は患者左側に立って行う.スコピストは脚間に立ち,臍部から内視鏡を挿入する.
手術の準備として,まずは上腹部正中で肝円索を腹壁に吊り上げる.肝外側区域が食道裂孔周りの視野の妨げとなる場合は心窩部にポートを追加して支持器で圧排するか,肝外側区域を授動して右側に脱転する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年10月末まで)。
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