特集 大腸肛門外科における消化管ストーマ造設術とその関連手技
Ⅰ.総論 2)ストーマ造設術の適応疾患と基本術式
小杉 千弘
1
,
幸田 圭史
1
,
清水 宏明
1
,
山崎 将人
1
,
首藤 潔彦
1
,
碓井 彰大
1
1帝京大学ちば総合医療センター外科
キーワード:
消化管ストーマ
,
人工肛門造設
Keyword:
消化管ストーマ
,
人工肛門造設
pp.797-804
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002202
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大腸肛門外科の分野では,ストーマは大きく分けて消化管ストーマもしくは尿路ストーマに分類される。尿路系のストーマは,主に局所進行直腸癌の症例に対する骨盤内臓全摘術1,2)の際に造設されることが一般的であり,回腸導管を用いての尿路再建を施行するときに作製されている。消化管ストーマとは,手術時に腸管を体外に引き出し,開放した排便口を「人工肛門」とするものと定義されている3)。しかし,「人工肛門」という名称は患者にとって良い心象をもたれることが少ないのが実際であり,実臨床や看護の面では「ストーマ」と呼ばれることが一般的である。
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