特集 消化管ストーマ造設術の基本手技と合併症対応
消化管ストーマの種類と特徴,適応疾患について
幸田 圭史
1
,
小杉 千弘
1
,
碓井 彰大
1
,
塚越 美典
2
,
首藤 潔彦
1
,
清水 宏明
1
1帝京大学ちば総合医療センター外科
2帝京大学ちば総合医療センター看護部
キーワード:
end stoma
,
double barrel stoma
,
loop stoma
Keyword:
end stoma
,
double barrel stoma
,
loop stoma
pp.1011-1015
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003932
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ストーマが外科手技として造設されるようになった始まりは,戦争で受けた腹部切創が自然に治癒する際に腸瘻として成立したもの,あるいは腹壁のヘルニア内で腸管が壊死し皮膚を貫いて腸瘻になったものなどを観察したこととされている。その後,損傷した腸管や嵌頓したヘルニア,腫瘍などによる腸閉塞に対して意図的に腸瘻が作られるようになったのが,現在のストーマ造設の始まりとされる1)。現在では,さまざまな目的でさまざまな部位に,種々の病態の患者にとって最適と考えられる手法で,いろいろな形態のストーマが造設されるようになった。各ストーマの特徴および適応疾患について解説した。
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