特集 大腸肛門外科における消化管ストーマ造設術とその関連手技
Ⅰ.総論 1)ストーマサイトマーキングのコツと工夫─高度肥満,複数の手術歴がある場合など,難渋しがちな症例について
小森 康司
1
,
木下 敬史
1
,
大内 晶
1
,
伊藤 誠二
1
,
安部 哲也
1
,
清水 泰博
1
1愛知県がんセンター消化器外科部
キーワード:
ストーマサイトマーキング
,
クリーブランドクリニックの原則
,
ストーマ認定士
Keyword:
ストーマサイトマーキング
,
クリーブランドクリニックの原則
,
ストーマ認定士
pp.789-796
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002201
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ストーマサイトマーキングとは,術前にストーマを造設する予定の位置に印を付けることである。その意義は,術後の合併症を予防することと患者がセルフケアしやすい位置に造設することである。近年,化学療法の進歩に伴い,直腸癌のみならず結腸癌においても局所進行の場合は原発巣切除をせず,人工肛門造設術のみを施行し,NAC(neoadjuvant chemotherapy)設定の化学療法を行う施設が増えている。しかし,化学療法が著効すれば,原発切除+人工肛門閉鎖術が期待できるが,期待どおりの効果が得られず,切除不能な遠隔再発が出現した場合は,永久的人工肛門になってしまう。
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