Japanese
English
症例
人工肛門造設が臀部・会陰部の創感染のコントロールに奏効したフルニエ壊疽と重症熱傷の4例
Four cases of the wound infection in severe burn or Fournier’s gangrene in the buttock and perineum successfully controlled by the colostomy
伊藤 拓
1
,
能登 舞
1
,
齊藤 陽平
1
,
戸村 八蓉生
1
,
東海林 怜
1
,
佐藤 貴彦
1
,
熊谷 史子
1
,
小松田 恵理子
1
,
亀山 孔明
2
,
河野 通浩
1
Taku ITO
1
,
Mai NOTO
1
,
Youhei SAITO
1
,
Yayoi TOMURA
1
,
Rei SHOJI
1
,
Takahiko SATO
1
,
Fumiko KUMAGAI
1
,
Eriko KOMATSUDA
1
,
Koumei KAMEYAMA
2
,
Michihiro KONO
1
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:河野通浩教授)
2同,救急・集中治療医学講座
キーワード:
人工肛門造設
,
肛門留置型排便管理チューブ
,
フルニエ壊疽
,
重症熱傷
Keyword:
人工肛門造設
,
肛門留置型排便管理チューブ
,
フルニエ壊疽
,
重症熱傷
pp.253-256
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004427
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われわれは便汚染による創感染を防ぐことが難しい広範囲熱傷1例とフルニエ壊疽3例に対して,創感染のコントロール目的で入院早期に人工肛門を造設し,良好な経過を得た。症例1では肛門留置型排便管理チューブを用いて創部の便汚染の予防を試みたが,チューブの脇から漏れる水様便による感染のコントロールが難しく,人工肛門造設を行った。残りの3例については入院直後の緊急デブリードマン施行時に人工肛門造設を行った。4例中3例は治療後に人工肛門閉鎖術を行ったが,下半身不随の1例では排便管理目的に人工肛門を残した。臀部・会陰部の創管理において人工肛門造設は積極的に考慮してもよい治療手段と考える。
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