特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
Ⅳ 胆嚢炎手術 11 総胆管結石症に対する腹腔鏡手術
梅澤 昭子
1
,
春田 英律
1
1四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター外科
キーワード:
腹腔鏡下経胆嚢管的胆管結石除去術
,
腹腔鏡下胆管切開結石除去術
,
総胆管結石
Keyword:
腹腔鏡下経胆嚢管的胆管結石除去術
,
腹腔鏡下胆管切開結石除去術
,
総胆管結石
pp.775-787
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002181
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
総胆管結石症に対して,腹腔鏡手術によって一期的に結石除去と胆嚢摘出を行うことは,1回の手術で治療を完結させるという点で治療効率が良い。胆嚢摘出と胆管結石除去は,胆嚢結石を伴う胆管結石症治療の両輪である。手術による結石除去は十二指腸乳頭に過大な侵襲を加えることがない。わが国の胆石症の全国調査では,総胆管結石におけるコレステロール結石(コ石)の割合が増加しており,胆嚢からの落下結石の割合が増加していることが伺え,総胆管結石も欧米化が進んでいる1)。結石が原発か続発(落下結石)かによらず,累積結石再発率の観点から乳頭括約筋機能を温存する意義は大きく,腹腔鏡下胆管結石除去術はぜひとも習得しておきたい手技である。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.