特集 内視鏡外科手術に必要な局所解剖─食道・胃
胸腔鏡下食道切除術に必要な左反回神経周囲の局所解剖
東海林 裕
1
,
中島 康晃
2
,
川田 研郎
2
,
永井 鑑
2
,
秋田 恵一
3
,
絹笠 祐介
2
1東京都保健医療公社 豊島病院外科/東京医科歯科大学消化管外科学
2東京医科歯科大学消化管外科学
3東京医科歯科大学臨床解剖学
キーワード:
内臓鞘
,
密性結合織
,
食道
Keyword:
内臓鞘
,
密性結合織
,
食道
pp.853-859
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001712
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安全で合理的な食道癌手術には縦隔内臓器・脈管・神経の位置関係とともに,それらの間に存在する,あるいはそれらを含むように存在する膜,すなわち膠原線維と少量の弾性線維から成る密性結合織構造(thin membranous structure made of dense connective tissue)の理解が重要である。外科臨床においては,いわゆる「膜」あるいは「fascia」と称される構造は,臓器あるいは脈管周囲の密性結合織から成る面状の構造と考えられる。
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