特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
大腸外科 10 直腸癌手術の最適アプローチ
板谷 喜朗
1
,
佐々木 剛志
2
1京都大学消化管外科
2国立がん研究センター東病院大腸外科
pp.529-529
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001630
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直腸癌は骨盤という限られたスペースに消化管,泌尿生殖器,神経大血管,筋肉などの重要臓器が密集している解剖学的特徴から手術難度が高い。つまり,腫瘍の根治性担保のために不必要な拡大手術を行えば,神経損傷や人工肛門により術後のQOL低下につながる。また,QOL重視の不適切な縮小手術を行えば再発のリスクが生じる。その両立のための至適域は狭く,手術に熟練を要する。
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