手術症例報告
臓器機能とADLを温存した神経筋血管および右尿管精索合併R0切除,動脈再建を複数科合同で施行した巨大後腹膜脱分化型脂肪肉腫の1例
木村 真樹
1
,
關野 誠史郎
2
,
石田 成吏洋
3
,
島袋 勝也
3
,
永野 昭仁
4
1松波総合病院外科
2岐阜赤十字病院外科
3岐阜大学医学部附属病院心臓血管外科
4岐阜大学医学部附属病院整形外科
キーワード:
脱分化型脂肪肉腫
,
R0切除
,
合同手術
Keyword:
脱分化型脂肪肉腫
,
R0切除
,
合同手術
pp.229-233
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001544
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脱分化型脂肪肉腫は予後不良と考えられ1)根治が期待できる唯一の治療はR0切除である。脱分化型脂肪肉腫は,しばしば巨大腫瘍として発見され,複数の臓器や筋肉,神経の合併切除,血行再建を要する場合は,R0切除のために複数専門科の技術が必要になる。一方で再発や転移をきたした場合は集学的な治療が必要であり,術後のADLの維持と臓器機能を温存した拡大R0切除が重要と考える。
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