手術手技
ロボット支援胃切除術におけるMonopolar ScissorsとMaryland Bipolarの使い分け─出血と止血効果からの検討
桑原 史郎
1
,
小林 和明
1
,
青木 真
1
,
窪田 晃
1
,
小松 優
1
,
平井 基晴
1
1新潟市民病院消化器外科
キーワード:
ロボット支援胃切除術
,
Monopolar Scissors
,
Maryland Bipolar
Keyword:
ロボット支援胃切除術
,
Monopolar Scissors
,
Maryland Bipolar
pp.1707-1713
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001450
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近年では,手術支援ロボットを用いた手術が泌尿器科領域のみならず,外科領域,とくに消化器外科領域でも広まりつつある。2018年4月の診療報酬改定により,食道癌,胃癌,直腸癌に対するロボット支援手術が保険収載され,消化器外科領域でのさらなる普及が期待される。従来これらの疾患に対する腹腔鏡手術ではエネルギーデバイスとして超音波切開凝固装置(Ultrasonotically Activated Device;USAD)が使用されてきた。一方,ロボット支援手術では関節機能を有するUSADがない。このため,関節機能を有するエネルギーデバイスとしては,モノポーラー電気メス,バイポーラー鉗子,VS(Bipolar Vessel Sealer)を術者右手の切開,凝固,剥離デバイスとして使用することになる。しかしながら,これらのデバイスの適切な使用部位は不明である。
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