特集 いまだからこそ見直される乳房温存手術
乳房温存手術におけるセンチネルリンパ節転移陽性症例に対する腋窩リンパ節郭清省略の最新エビデンスと実臨床への導入
島津 研三
1
,
金 昇晋
1
1大阪大学大学院医学系研究科乳腺内分泌外科
キーワード:
センチネルリンパ節生検
,
Z0011
,
腋窩リンパ節転移予測モデル
Keyword:
センチネルリンパ節生検
,
Z0011
,
腋窩リンパ節転移予測モデル
pp.1643-1648
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001443
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センチネルリンパ節生検が2000年前後にわが国に導入され,約20年が経過した。現在では保険適用にもなり,センチネルリンパ節生検は標準治療として,ほとんどの施設で実施されている。2011年には2011試験(American College of Surgeons Oncology Group Z0011 trial)の結果が報告され,ある一定の条件を満たせば,センチネルリンパ節に転移があっても腋窩リンパ節郭清を省略できる可能性が示された。その後,同様の臨床試験も報告され,わが国にもこのコンセプトが導入されようとしている。
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