特集 難治性肛門疾患の手術治療
骨盤臓器脱合併例に対する腹腔鏡下直腸固定術
高橋 里奈
1
,
山名 哲郎
1
1東京山手メディカルセンター大腸肛門センター
キーワード:
直腸脱
,
骨盤臓器脱
,
腹腔鏡下直腸固定術
Keyword:
直腸脱
,
骨盤臓器脱
,
腹腔鏡下直腸固定術
pp.1377-1383
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000818
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完全直腸脱の術式は経肛門的術式と経腹的術式に分かれるが1-3),近年,腹腔鏡下大腸手術の普及により経肛門的術式よりも根治性の高い経腹的直腸固定術を腹腔鏡下で施行する施設が増加している4,5)。直腸脱症例のなかには骨盤臓器脱(子宮脱・直腸瘤・小腸瘤など)を合併する症例もみられ,このような骨盤臓器脱合併例に対して産婦人科医と協力して同時または異時的に外科的な治療が行われることが多い。われわれの施設では直腸が膣内に脱出する骨盤臓器脱をときどき経験しており,このような症例に対しても後膣壁形成を併用した腹腔鏡下直腸固定術が有用であると考えている。
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