手術手技
胃切除後食道癌術後,大伏在静脈グラフトを用いた血管吻合付加有茎空腸再建術の手術手技の工夫と成績
末原 伸泰
1
,
坂本 真人
2
,
渡部 雅人
1
,
古賀 健一郎
1
,
西原 一善
1
,
中野 徹
1
1北九州市立医療センター外科
2北九州市立医療センター心臓血管外科
キーワード:
胃切除後食道癌
,
有茎空腸再建
,
大伏在静脈グラフト
Keyword:
胃切除後食道癌
,
有茎空腸再建
,
大伏在静脈グラフト
pp.1237-1244
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001311
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食道亜全摘術後の消化管再建には,一般に胃管再建が標準的な手術術式とされている。しかし,胃切除の既往がある場合や胃重複癌が存在し胃を再建臓器として用いることができない場合には,小腸や大腸が再建臓器として選択されている。日本食道学会登録2011年度版では,再建臓器として胃管再建が83.6%と圧倒的に多数を占めているが,次いで小腸が6.1%,大腸が3.0%使用されていることが報告されており1),腹部食道癌の再建に小腸再建が行われることを差し引いても,小腸再建が徐々に普及していることをうかがわせる。
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