特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
4.食道
食道切除後の遊離(有茎)空腸移植術における手縫い吻合と器械吻合
川原 英之
1
,
山高 浩一
1
,
櫻井 孝志
1
,
山本 貴章
1
,
井上 聡
1
Hideyuki KAWAHARA
1
1川崎市立井田病院外科
pp.129-135
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903349
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はじめに
食道切除後に空腸を用いる再建術式は,下咽頭頸部食道癌に対する咽頭喉頭食道切除(咽喉食摘)術後の遊離空腸移植術が代表的であり,その他は比較的稀である.遊離および有茎空腸移植術の適応を表に示した.
手縫い吻合はすべての消化管吻合に用いられてきたが,自動吻合器の安全性が著しく向上し,器械吻合が第1選択となっている吻合も多い.本稿では遊離空腸移植における手縫い吻合と器械吻合の適応,手技,ポイントなどにつき概説する.
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