特集 内視鏡外科手術における助手・スコピストの役割
Ⅰ.上部消化管領域 4)腹腔鏡下噴門側胃切除術における助手・スコピストの役割
平松 良浩
1
,
菊池 寛利
2
,
竹内 裕也
2
1浜松医科大学外科学第二講座/同 周術期等生活機能支援学講座
2浜松医科大学外科学第二講座
キーワード:
腹腔鏡下噴門側胃切除
,
助手
,
スコピスト
Keyword:
腹腔鏡下噴門側胃切除
,
助手
,
スコピスト
pp.689-695
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001174
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早期胃癌に対する腹腔鏡下幽門側胃切除術は胃癌治療ガイドラインで日常診療のオプションの1つとされ,広く行われるようになってきているが,腹腔鏡下噴門側胃切除術についてはまだ広く普及した術式とはいいがたい1)。とくにその再建術式はいまだ標準化・定型化されておらず,腹腔鏡下幽門側胃切除術などに比べて複雑で,手技的な難度が高いと考えられている。しかし胃全摘術を定型化している施設であれば,腹腔鏡下噴門側胃切除術は再建術を含めて安全に施行可能である2,3)。手術をより安全にかつ効率的に行うためには術者だけでなく,助手やスコピストの担う役割が重要であり,手術手技や手順,視野展開の方法などを熟知しておく必要がある4)。
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