特集 高度進行消化器癌に対する手術
Ⅰ 上部消化管 5 高度進行胃癌に対するロボット支援下膵頭十二指腸切除
中内 雅也
1
,
菊地 健司
1
,
須田 康一
1
,
稲葉 一樹
1
,
杉岡 篤
1
,
宇山 一朗
1
1藤田医科大学総合消化器外科学
キーワード:
高度進行胃癌
,
膵頭十二指腸切除
,
ロボット支援手術
Keyword:
高度進行胃癌
,
膵頭十二指腸切除
,
ロボット支援手術
pp.407-411
発行日 2019年3月31日
Published Date 2019/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001127
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胃癌に対する膵頭十二指腸切除(pancreaticoduodenectomy;PD)は,幽門部の高度進行胃癌や膵頭部周囲リンパ節が膵浸潤をきたした症例に対して行われ,明確なエビデンスは証明されていないが,同様の進行胃癌に対してPDを行わなかった群に対して長期的に良好な成績を得たとの報告がある1)。また,近年の化学療法の発達により,進行胃癌に対しては手術療法と化学療法を組み合わせた集学的治療が主流となっているが,PDは通常の幽門側胃切除や胃全摘と比べて侵襲性が高く術後合併症発生率も高い。そのなかで,低侵襲性が期待される内視鏡手術は周術期化学療法のコンプライアンスを向上させる可能性があり,非常に良いツールと考えられる。
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