特集 虫垂疾患に対する腹腔鏡手術
虫垂神経内分泌腫瘍(いわゆるカルチノイド)に対する腹腔鏡手術
井上 重隆
1
,
永井 英司
1
,
寺坂 壮史
2
,
堤 宏介
1
,
西山 憲一
3
,
中房 祐司
1
1日本赤十字社福岡赤十字病院外科
2宮崎県立宮崎病院外科
3日本赤十字社福岡赤十字病院病理
キーワード:
虫垂神経内分泌腫瘍
,
カルチノイド
,
胚細胞性カルチノイド
Keyword:
虫垂神経内分泌腫瘍
,
カルチノイド
,
胚細胞性カルチノイド
pp.1273-1280
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000791
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
近年,消化器に発生する神経内分泌腫瘍と診断される症例が増加しており,ソマトスタチンアナログや分子標的治療薬の登場により注目されている。一方で虫垂の神経内分泌腫瘍は消化管に生じる神経内分泌腫瘍のなかでもまれであり,虫垂炎として切除されたのちに病理学的に診断されることが多い。2010年のWHO分類では神経内分泌腫瘍全体をneuroendocrine neoplasm(NEN)と称し,Ki67 indexと核分裂像によってneuroendocrine tumor(NET)G1,G2,neuroendocrine carcinoma(NEC),さらにmixed adeno-neuroendocrine tumor(MANEC),hyperplastic and preneoplastic lesionsを加えた分類となった。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.