合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅵ 大腸・肛門 6 ロボット支援下腹腔鏡下直腸前方切除術
田中 敏明
1
,
渡邉 聡明
1
1東京大学腫瘍外科
キーワード:
ロボット支援下手術
,
直腸前方切除術
,
側方郭清
Keyword:
ロボット支援下手術
,
直腸前方切除術
,
側方郭清
pp.611-619
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000652
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現在のロボット支援下手術は,2000 年に米国食品医薬品局(Food and Drug Administration;FDA)に認可されたda Vinci Surgical System(以下,da Vinci)で行われている。直腸癌については2018 年4 月に保険収載予定であるが,通常の腹腔鏡手術における拡大視効果に加えて,①多関節を有する自由度の高い操作性,②手ぶれ防止やmotion scaling による精緻な動作,③安定した高精細な3D 画像による優れた視認性,④人間工学的に優れた直感的な操作性により,とくに骨盤深部の狭い空間での神経温存などの精緻な直腸癌手術手技において,その有用性が期待されている。本稿では,da Vinci を用いた直腸前方切除術の手技について概説する。
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