合併症ゼロを目指した最新の低侵襲内視鏡外科手術
Ⅵ 大腸・肛門 5 腹腔鏡下低位前方切除術(LAR)
大木 悠輔
1
,
絹笠 祐介
2
,
塩見 明生
1
,
山口 智弘
1
,
賀川 弘康
1
,
山川 雄士
1
1静岡県立静岡がんセンター大腸外科
2東京医科歯科大学大学院消化管外科分野
キーワード:
直腸癌
,
低位前方切除
Keyword:
直腸癌
,
低位前方切除
pp.603-610
発行日 2018年3月31日
Published Date 2018/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000651
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
直腸癌手術では,根治性を担保しつつ,泌尿生殖器機能温存をはかる手術手技が要求される。誤った解剖の理解は術中・術後の合併症を増加させるだけでなく,癌の根治性を損なう恐れがある。腹腔鏡の拡大視効果により,骨盤深部まで良好な視野を共有する手術が可能になった。腹腔鏡下において術野の展開や解剖に沿った剝離を行うことで,開腹手術以上の剝離・授動が可能となる。本稿では,直腸周囲の筋膜構成とそれに則った剝離層で行う腹腔鏡下低位前方切除術の手技について解説する。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.