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耳下腺癌を疑われた薬剤関連顎骨壊死による外歯瘻の1例
山本 惇
1
,
芳賀 貴裕
1
,
小柴 康利
2
,
鈴木 飛佳理
3
,
里見 徳久
3
Jun YAMAMOTO
1
,
Takahiro HAGA
1
,
Yasutoshi KOSHIBA
2
,
Hikari SUZUKI
3
,
Tokuhisa SATOMI
3
1気仙沼市立病院,皮膚科(主任:芳賀貴裕科長)
2同,耳鼻咽喉科
3同,歯科口腔外科
pp.1357-1358
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005415
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現病歴 2022年9月から,骨粗鬆症に対してデノスマブ(Dmab)を投与されていた。2024年7月に,左下顎部から耳下腺部の腫脹に気づき,当院耳鼻咽喉科を受診した。CTで左耳下腺癌,顎下リンパ節転移,皮膚転移が疑われ,左耳下腺部から針生検されたが,炎症細胞浸潤の所見であった。左頰部から排膿するようになり,その部分からも針生検されたが,炎症細胞浸潤の所見であった。さらに左下顎部に皮膚瘻を生じ,そこを経て腫瘍内腔から針生検されたが,肉芽組織の所見であった。診断が確定できず,皮膚転移あるいは浸潤と考えられる部分の生検目的に当科を紹介受診した。
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